就活での面接マナーを覚えよう

面接ではどんな「話し方」や「受け答え方」などのマナーを厳しくチェックされますが、それ以外にも電話のかけかたや面接会場への入退室など、さまざまな点を見られています。そこで今回は面接における正しいマナーについて解説します。

面接では「マナー」も見られている!

面接におけるマナーとは何でしょうか?すぐに思いつくのは話し方、そして行動や態度です。さらに身だしなみや表情を含めても良いかもしれません。

マナーがしっかりしていないと印象やイメージが悪くなるだけでなく、社会人としての資質も疑われることになります。
面接におけるマナーの良し悪しは、ビジネスマンとしての適性や資質の判断材料ともなるわけです。

マナーは単に恥をかかないためだけに気をつけるわけではないということをまず頭に入れておきましょう。

時間を守ることは最低限のマナー

面接の時間に遅刻してしまうのは大きなミスです。
約束の時間を守ることはビジネスにおいて最低限のマナーであり、ルールでもあります。しかし、時には電車が遅延するなど、どうしても遅刻が避けられないということもあるでしょう。
実はそんな時こそ適切な行動ができるかが試されます。まずは速やかに電話をかけて遅刻することを謝罪し、どれくらい遅れるのかを知らせるようにしましょう。

また、逆に早すぎる到着も問題です。
約束より30分以上も早く来られてしまったのでは会社側も予定外の対応をせざるを得ません。程良い時間を見計らうこともマナーのひとつです。
「やる気を見せた」ということにはならないので注意してください。
面接では約束の時間の10分程度前に到着するのが適切なタイミングです。

受付時、待合室でもマナーに気を配る

会社や面接会場に到着したら、その時点から面接は始まっていると考えましょう。
受付では一礼後に「こんにちは、○○大学の△△と申します」と挨拶し、「本日○時に、人事の××様と面接のお約束で参りました」と伝えます。
自分の名前、約束の時間、用件、相手の名前が受付時に伝えるべき必須事項です。

その後、待合室などに通されたら、座って静かに順番を待ちます。もしも座っているところに面接官などが現れた場合には、椅子から立って挨拶をするようにします。

入室時ははっきりとした声で挨拶を

いよいよ入室です。

名前を呼ばれたら「はい」と返事をして、ドアを3回軽くノックします。
「お入りください」という声が聞こえたらドアを開け、面接官と目を合わせて「失礼いたします」と挨拶して入室し、後ろ手ではなく、ドアにやや向き直ってドアを閉めます。

それから面接官のほうを見て、「よろしくお願いいたします」と挨拶して一礼。椅子の横まで歩いて移動し、「お掛けください」と言われたらお辞儀をして椅子に座ります。

この一連の流れは大体決まっているので、事前に一度練習をしておくと良いでしょう。
ただ、マニュアルに固執すると本番で違う状況になった時に慌ててしまいかねません。
面接時にはある程度、臨機応変に対応できるよう心構えをしておいてください。

面接中は緊張感を持って挑む

面接中は椅子にやや浅くかけ、背筋を伸ばします。手は軽く握って膝の上に置くのが基本です。
身振り手振りを入れる時はオーバーアクションにならないように気をつけましょう。
話す時は面接官の目を見ますが、口元のあたりを見るようにするとソフトな印象になるとも言われます。
声はことさら張り上げる必要はありません。しかし、相手にとって聞き取りやすい話し方をするように心がけましょう。

退室時も最後まで気を抜かずに

面接官の「ではこれで面接を終わります」といった合図があったら、座ったまま「本日はお忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました」とお礼を述べて一礼します。
そして起立し、椅子の横に立って「失礼いたします」と言ってもう一度お辞儀をします。ドアの方に歩き、ドアの前で一度面接官に向き直って再度「失礼いたします」と言って一礼。ドアを開け、外に出て、静かにドアを閉めます。

これで面接は終わりです。
あとは指示に従って会社を出ますが、ここでも社屋を出るまでは面接が続いていると思って行動するようにしてください。

ここで述べたことは一般的な面接時のマナーですが、業界や会社によっても気をつけるべきポイントは変わってきます。
サービス業では笑顔を意識する、集団面接ではほかの学生に対しても気を遣う……といった臨機応変な対応を心がけてください。

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